■人生を豊かにするエッセンス 2号 『確認と伝達の重要性』
◆ホウレンソウの次に大事なもの
ホウレンソウといえば、報告・連絡・相談のそれぞれ頭を取ったもので
社会人であれば誰しもが一度は指摘されたことのあることだと思います。
しかしながら、ホウレンソウはできていても、意外とできていないのが
確認と伝達
だったりします。
確認であれば、規則を尋ねられて、確認せずにうろ覚えのまま答えてしまった、
もしくは、上司に確認しないまま、勝手に動いて怒られる、などです。
伝達であれば、会議が終わってほっとして部下に内容を伝え忘れてしまったり、
書類を受け取ったまま、次の人に渡さずに机の中に置き放しにしたり、です。
また、通したい提案があるのであれば、あらかじめ主旨や内容を伝えておく
「根回し」も伝達であるといえます。
これらを、就職活動や転職活動に当てはめて考えてみると、どうでしょうか？
◆就職活動における確認と伝達
確認は、志望している会社の取り扱い商品やその特徴、もしくは採用内定後に
必要な書類や出社日などの確認があります。
特に志望時は、会社情報がネット上で公開されていればまだ良いですが、
中小企業になると、調べても出てこないことはよくあるものです。
そうなると、直接足を運んで確認するか、電話で尋ねるしかありません。
電話口での確認は、一見よさそうに見えますが、面接日時の確認だけなら
ともかく、会社情報について事細かに尋ねるのは、嫌がられることが多いと
思います。
なぜならば、そもそも多くの受験者は電話で問い合わせることはしませんし、
人事の担当者は忙しいため、意図しない時間を取られるのが嫌だからです。
そして、電話口で細かいことを尋ねられても現物の商品を見せられないので
対応に苦慮します。
つまり、電話口での詳細なヒアリングは基本ＮＧと考え、アポイントを取って、
直接足を運んでみるようにしましょう！
直接足を運べば、快く対応してもらえるばかりか、「行動力と学びのある人」
である、と大きなプラス評価になることは間違いないでしょう。
伝達については、受験者という立場では多くありませんが、面接後のお礼
メールや手紙などがあるでしょう。
大企業であれば、多く届くのでそれほど特別なものと感じられないでしょうが
中小企業であれば、人事担当者の印象に残るものになると思われます。
また、紹介会社経由で転職活動をされている方も伝達する機会がありそうです。
面接を終えた後に、紹介会社に「出来栄え」を伝達する、という場面です。
紹介会社とのこうしたやり取りも大切なことで、あなたを後押しする材料の
一つになります。
確認と伝達。
日ごろ強く意識しない事柄だけに、気をつけて業務や就職活動に取り組みたい
ものです。そうすれば、コミュニケーションがスムーズになることは間違い
ないでしょう。
発行元情報
著者：winnerz.co.ltd 一本 亮
現在、某企業の人事部所属。採用・教育担当。
過去10年にわたり、就職・転職・キャリアに関する研究と実践を実施。
これまでのノウハウを体系化した独自のキャリア教育論「CAESAR」等を
展開。学生や転職希望者の就職活動に大きく寄与している。
※CAESAR…Career education for satisfaction and raise
問合せ：winnerz.co.ltd@gmail.com
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